膝痛と布団とベッドの相性

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膝痛には布団とベッドどちらが良いの?

膝痛には布団とベッドどちらが良いの?

 年齢が高くなると膝の関節痛に悩む方がぐんと増えます。その多くは関節リウマチや変形性関節症といった疾患が多いのですが、そういった症状を持つ方にとって、寝具選びは重要です。

 中でも今回は「布団」と「ベッド」について。

 高齢になる程、昔ながらの床に布団派が増える傾向にありますが、膝に悩みを持つ方にとって「床から立ち上がる動作」「しゃがむ動作」は膝関節に負担を掛けて、強い痛みを伴うことも多いです。

 それに比べてベッドなら、床に足を下せば腰の位置が高いのでスッと立ち上がりやすい。

 つまり、膝痛にはベッドの方が相性が良いんですね。

 そこでベッドの導入を考えている方に、ベッド選びの知っておきたいポイントや注意点についてご紹介します。ご参考ください。

ベッド高は体格に合わせて

 高齢者のベッド選びで最も重要な点が、“ベッドの高さ”です。

 膝の悩みを持つ方にとって毎日の「立つ・座る」という動作は大きなポイント。これらが大変だと、布団生活からベッドに変える意味が無くなってしまいます。

 オススメの目安は、身長155cmの方で床から30cm身長165cmの方で床から35cm

「少し低いかな」と思うかもしれませんが、ここに布団の厚み分も加算されます。

マットレスは?

 マットレスを乗せる場合も、ベッド高にプラスして考えます。

 マットレスはベッド枠とセット商品もありますが、ベッド枠単体で買える商品もあります。マットレスに拘りたい方は断然、別売タイプがおすすめです。

 また、床に布団を敷いて寝る習慣に慣れた方に多いのですが、マットレスクッションの柔らかさや沈みに馴染めず、寝付けないという場合もあります。

 その場合は、厚みの薄いマットレスで硬めのスプリングや、マットレスを乗せずベッドに直接布団を敷く方が心地よいという場合も多いです。
 マットレスを購入する際は、展示品など一度実際に横になってみる事がとても大切です。これから毎日使うのですから。

ベッドが高過ぎると落ちて怪我する事も

 ベッドが高過ぎると、立ったり座ったりという動作が不便なだけでなく、落ちて怪我をする危険もあります。

「私はそんなに寝相悪くない」という方も、高過ぎて良い事って特にありませんから、上記に挙げた高さの目安を基準に選ばれるのがおすすめです。

畳みベッドとサイドガード

(マットレスが嫌という方向けの畳みベッド。サイドガード可能。)

 適切な高さにしたとしても落ちるのが不安という場合は、サイドガードが付けられるタイプのベッドもあります。

 こういった寝具の装備で恥ずかしがる必要はありません。基本的にベッドは誰かに公開するものでもありませんから、使いやすくて安心して睡眠を得られること、自分が一番納得して選ぶ事が大切です。

膝痛にベッド選びのまとめ

 ということで、膝痛には布団よりベッドの相性が良いこと、ベッド選びのポイントなどに付いてご紹介しました。

 既にベッドを使ってるという方でも、足腰の悩みが出始めた時は、今現在のベッド高を見直して新しく新調してみると、生活が大きく改善されるかもしれません。

 実は今回の内容は、私の母が膝関節の痛みに悩まされるようになり、掛かり付けの医師のアドバイスや母とのベッド選びの経験から得たものでした。

 それまでは畳に布団を敷いて寝ていた母ですから、選び込んだベッドに変えてからは「格段に生活が楽になった」と言います。

 参考になれば幸いです。

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