イタドリ 膝痛の成分

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イタドリって何?膝の痛みに効くの?

 最近よく耳にする「イタドリ」というもの。
 植物の名前ということは聞いた事があったのですが、どんなものか良く知りませんでした。

 膝の痛みに効くという話もあるようですし、気になるので少し調べてみました。

イタドリは酸っぱい山野草

 蓼科(タデ科)の多年草「イタドリ」。

イタドリって何?膝の痛みに効くの?

(このひょろっと背の高い草がイタドリ。そう言われれば何度も見た事ありました!)

 調べ始めてすぐ分かったのが、イタドリというのは日本でも自生していて、高知県や秋田県などでは昔から山野草として苦汁や味噌汁の具として食べている植物だそうです。
 私の住む地域では食べる習慣がないので、まったく知りませんでした。

蓼食う虫も好き好き」という諺があるように、タデ科のイタドリにも苦みがあります。なので山菜として調理する際はシュウ酸が含まれるのでアク抜きするようですが、生のままでも食べられるのだそうで、茎を噛むと酸っぱい酸味があり、食する地域では子供たちが道中にイタドリをむしってかじり歩く姿もよく見られたようですね。
 近頃は安全面や衛生面から安易にそういう野草を口にさせる事は教育的にも減っているのでしょうけど。

 考えてみれば私が小さい頃も学校の帰りにサルビアやスイカズラの花を取って、根元の蜜を吸った覚えがあります。皆さんもやっぱり記憶があるんじゃないでしょうか。

 でも、自分の子供が目の届かないところでそういう事してたら、確かに心配になりますよねぇ。
 今はいろんな化学薬品なんかが蔓延してますし、現代の子は昔みたいに田んぼの畦道を歩いて帰る事もあまりないですからね。

 話が逸れてしまいました・・。

 イタドリは“痛取”と書かれる事が多く、まさに痛みを取る効果が凄そうですけど、実は中国の漢方のひとつにも数えられていて“虎杖”って書かれることもあるそうです。
 イタドリの根は虎杖根(こじょうこん)と呼ばれ、利尿作用や緩下剤(効果の優しい下剤)、生理不順などの通経薬として使われるとのこと。

 またイタドリより大きい大痛取(オオイタドリ)は近縁種で、北海道や東北地域では和漢や民間薬として、傷口に塗り止血や鎮痛剤に使われたり、咳を止める薬として使われる事もあったようです。

 日本だけでなく中国でも古くから長年親しまれてきたことはやはり、その効果に何かしら感じるものがあるのだろうと思えます。

イタドリは侵略的外来種ワースト100?

 ちなみにこの痛取、侵略的外来種(在来種を脅かす海外から来た種)の世界ワースト100に選ばれているんです。

 イタドリの強い生命力は、場所を選ばすコンクリートを押し退け、アスファルト舗装を突抜けて浸食するほど強い。
 例えばイギリスでは、観葉植物として持ち込んだイタドリが自然に定着、急速に繁殖拡大してもともとあった自然環境を崩してるんだとか。

 確かにイタドリは、大規模な伐採や災害などで環境が変わった場所に真っ先に生えてくる先駆者としても有名です。

 話を聞いただけだとイタドリが本当に害悪のように聞こえてきますけど、考えてみれば昔から薬草と呼ばれるような植物は、生命力が強くどんな場所でも育つ種が多いですよね。
 乾燥して荒れた土地でも育ち病害虫にも強いニンニクや、何度も除草駆除しても新しく根を伸ばし増えて困る庭の嫌われ者ドクダミ草とか。

 このイタドリの強靭さもやはり、薬のような効果に一役買ってるような気がしてきます。

 とはいえ、イギリスの困った現状もとても良く分かります。。
 なんでもその後イギリスは、イタドリの天敵であるタドリマダラキジラミも輸入して対処してるみたいです。このキジラミはイタドリの汁を吸い弱らせる存在。日本のイタドリが大きな問題にならないのも、このタドリマダラキジラミが一緒に生活してるからのようです。

イタドリのレスベラトロールは老化防止?

 ブドウに含まれワインなどのレスベラトロール(ポリフェノールの一種)が老化を抑えて長寿効果があるなんて聞いた事があるかもしれません。レスベラトロールが評判になってきて化粧品やサプリメントなどに配合されるようになってますから、知ってる方も多いかもしれません。

 このレスベラトロールはなんとイタドリにも含まれています。
 なのでブドウより安価にレスベラトロールを抽出できるイタドリは、海外ではサプリメントにも多く使われています。

 でも日本では薬機法(旧:薬事法)によって、安易に加工・販売は出来ないことになっているんです。

イタドリは食品加工・販売できない

 イタドリの根茎は、食品加工し販売する事ができない医薬成分に指定されています。漢方薬の“虎杖根”がそれなので、薬機法違反になってしまうんですね。

 なので最近では、近縁種のオオイタドリが、膝の痛みなど関節痛サプリメントの原料として使われています。
 やはりオオイタドリにもレスベラトロール成分が含まれ、多く自生する北海道では昔からアイヌ民族の民間薬として愛用されきた歴史があります。

 ただし、注意点。
 オオイタドリにも利尿作用や緩下剤作用があり胃腸が緩くなることがある、そして痛みを抑える効果が医学的に証明されている訳ではないということがあります。

 イタドリはリウマチや神経痛の慢性的な痛みに良いと言われていますが、食品であるサプリメントでどの程度の効果が得られるかは何とも言えませんし、あとは実際に試してみるしか分からないところです。

 ちなみに我が家でも母の変形性関節症による膝の痛みに、関節痛の医薬品や膝のサプリをいくつも試してきました。
 当サイトでは、母が使って感動したサプリなども紹介しているので、よろしければご覧ください。

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