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人工膝関節置換手術の費用はいくら?
変形性ひざ関節症や関節リウマチの最終的な治療法として「人工関節置換術」があります。関節の損傷面を金属や耐久性のあるポリエチレンの人工関節に置き換える手術です。
数センチの段差も難しい症状の患者さんが痛みも無く普通に歩けるようになるほど、劇的な回復が期待でき、現在日本では年間9万人近くも施術を受ける人がいます。
そこで気になるのが手術のオペ費用。
ここ10年ほどで治療費も少しずつ下がってはいますが、すべての総額で100〜200万円ほどと言われています。でも国民健康保険や社会保険が適用されますので2割もしくは3割負担に(75歳以上は1割負担)。さらに高額療養費制度(高額医療費補助)がありますので、自己負担額は8万円〜9万円ほどで受ける事ができます。
さらにこの他に保険適用外の食事代や差額ベッド代の費用が掛かってきます。
注意しなければならないのは、この高額療養費制度は月初めから月末までの1ヶ月間の高額医療費に対して自己負担額が決まるので、月をまたいでしまう場合はさらに掛かってしまう場合があります。
入院期間は症状の度合いや術後の経過によって変わりますが、2週間〜ひと月半ほどが一般的です。特に近年では、早く退院させる方針の病院が増えているようです。
人工膝関節の耐用年数は?
人工膝関節の耐用年数は10年〜20年ほどと個人差があります。というのも、骨を削り人工関節を固定させますが、根元の骨自体が脆くなってしまったり(骨粗しょう症)、体重や可動状況による擦り減りや負荷の違いでも変わってきます。
もちろん交通事故や骨折による損傷でも再置換が必要になります。
人工関節はリハビリの努力が必須
人工ひざ関節でスムーズに歩くには特にリハビリテーションが大切になります。いくらしっかりとした人工関節に変わったと言ってもその関節を動かすのは自分の筋肉やじん帯です。
人工関節置換術を受ける方の多くが、手術の直前まで歩くのも難しい状態であったりしますから、衰えた筋肉をリハビリで動くようにする努力が必要です。
膝の人工関節手術の合併症について
膝関節を切開する手術ですから、やはり合併症のリスクもあります。
血栓症(血液の塊が血管を詰まらせる)や血行障害、しびれや麻痺などがありますが、特に注意しなければならないのが感染症です。
細菌感染すると治りにくく入院が長期に渡ってしまいます。最新鋭の日本の医療機関でも感染率は約1%と言われますから、100人に1人程度です。
糖尿病を患う方や関節リウマチで人工関節置換術を行う方、ステロイド薬を服用している方などは特に術後感染を起こしやすいと言われています。
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