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運動器不安定症(MADS)って何?
「運動器不安定症(MADS:マーズとも呼ぶ)」という言葉を聞いた事がありますか?
よく知らない方も多いんじゃないかと思います。
でも、「ロコモ(ロコモティブシンドローム)」なら知ってるという方も多いはず。
実はこのロコモは、運動器不安定症の認知度を高めるために日本整形外科学会が提唱している新しい概念なんです。
学会が公表している運動器不安定症の定義は以下になります。
「高齢化にともなって運動機能低下をきたす運動器疾患により、バランス能力および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態。」
(引用:「運動器不安定症」|日本整形外科学会 症状・病気を調べる)
つまり、高齢になって歩いたり移動する動作が低下して、転倒しやすくなり家に閉じこもる傾向など、日常生活の障害となる疾患を指します。
だから運動器不安定症には、高齢者の関節痛に多い膝の変形性関節症はもちろん、関節リウマチや骨粗しょう症、神経炎やパーキンソン病など難病指定されているものも含まれます。
症状にもよりますが、多くの運動器不安定症は気付かれにくいまま徐々に進行していきます。
だから体が不自由になり寝たきりの生活になる前に、早めに対処しましょうというわけです。
運動器不安定症の診断基準
運動器不安定症の診断基準は以下になります。
1、日常生活自立度判定基準ランクがJまたはAに相当
2、ストップアンドゴー(TUG)テストで11秒以上、もしくは
目を開けて片脚立ち15秒未満
この日常生活自立度ランクは
「J」が自分1人で外出できる
「A」は介助なしでは外出できない(準寝たきり)
を指します。
TUGテストとは、肘掛けの無い椅子に座り「用意、ハイ!」の掛け声に合わせてスタート、椅子から立ち上がり3メートル離れたコーンの向こう側を歩いて回って戻って来て、再度椅子に座るまでのタイムを測るテストです。
ちなみに、運動器不安定症に当てはまらない日常生活自立度ランク「B」「C」は寝たきりに該当します。
歩行運動が困難になり、寝たきりにならないためにも、早めの診療が大切です。
膝の変形性関節症の割合は高い
運動器不安定症に当てはまる疾患として、膝の変形性関節症の割合はとても高いと言われています。
一般の人を対象とした疫学調査でも、60歳以上の女性で約40%、男性で約20%がレントゲン診療による変形性ひざ関節症と診断され、80代ではなんと女性60%以上、男性も約50%とほぼ半数にものぼります。
関節のクッションと潤滑の役割を持つ軟骨が、年齢と共に擦り減り炎症を起こして痛みとなる。
ひざ関節部は体の関節の中でももっとも負荷が掛かると言われますが、とはいえ歩行運動に必要不可欠な場所ですから、可能な限り対処して気遣い、末永い健康を目指したいものです。
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